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う゛ぇ。 > STEP4 ターンテーブルの制作

  恐らく自作コントローラ制作での一番の難関。
アーケード版が手に入らなかったので、作ってしまえと、作りました。
ほとんどが業者へ委託してもらった為、費用はかなりのものです。(DP分で約9万円かかっています。)

製図は高校時代に習っていた程度なので、間違っている箇所があるかもしれません。
(業者へはこの製図を渡し、問題なく制作されているので、問題はないかも?)

アーケード版とは違う寸法ですので参考程度にしてください。

 はじめに

ターンテーブルは以下の5点で成り立っています。(アーケード版はどうか分かりませんが。)
  1. アクリル皿台
  2. アルミ皿台
  3. ターンテーブル板(スクラッチ)
  4. ターンテーブル内部シート(アルミ皿台とターンテーブル板の間に敷きます)
  5. ターンテーブル軸
これらを組み合わせて、「STEP3」で制作した、アクリル板、アルミ板の上に固定します。
私の場合、ボルトナット4セットで固定してあります。


 アクリル皿台の制作

重要なポイントは、上辺の直径を244mm、下辺の直径を260mmの厚さ10mmの形にすることです。


貫通していない4つのФ12の穴は、LEDを差し込む為の穴です。
LEDの光がアクリル皿台に広がりやすくする為に、あえて貫通しませんでしたが、効果はわかりませんでした。
実際のところ、貫通してあっても問題はなさそうです。
LEDの数を増やしたい場合、さらに穴を開けるなど工夫が必要です。

また、中央のФ80の穴は、アルミ皿台の出っ張った箇所をはめ込む為のものです。
このことにより、アルミ皿台とアクリル皿台はしっかりと固定されます。

この制作は、樹脂加工ドットコム 三森製作所様へ委託しました。
1P分で11,000円。DP分で22,000円かかりました。


 アルミ皿台の制作

アクリル皿台にはめ込む為の、Ф80のでっぱりが重要です。
4つあるФ4の穴の位置も、アクリル皿台、「STEP3」で制作したアルミ板にあわせる必要があります。


アルミ材は錆びにくいですが、錆びると白い粉がでてきます。
今回、予算的に厳しかった為、表面加工等はしてありません。

制作は、有限会社 ミタケ精密様へ委託しました。
ターンテーブル軸も一緒に制作してもらったので、単価ははっきりしませんが、軸代も含めて1P分で30,000円かかっています。
(注意:ミタケ精密様と連絡をとる場合は、FAXもしくはTELでないと無理です。E-Mailはサーバが止まっていて連絡が取れませんでした。)


 ターンテーブル板(スクラッチ)の制作

重要なポイントといえば、直径を220mmにすることぐらいです。
あとは、軸と固定する為のねじ穴に合わせて、Ф3の穴を開けることでしょうか。
中央のターンテーブル軸の先端用の穴もしっかり開けておきましょう。


素材は、当初は塩化ビニールで上面のみ荒削り?を予定していましたが、なんとなくジュラコン(黒)での制作となりました。

制作は、はざい屋様へ委託しました。
1P分で6,300円。DP分で12,600円かかりました。

後に、塩化ビニールで作り直しました。(下面以外、艶無し加工)
今回も制作は、はざい屋様へ委託しました。
1P分で4,200円。DP分で8,400円かかりました。

ジュラコン製と比べて、ターンテーブルの回りもスムーズになり、質感も本家に近いものとなりました。

ジュラコン製 塩化ビニール製



 ターンテーブル内部のシートの制作

こちらは、適当にターンテーブル板とアルミ皿台の間に敷ける程度の内径、外径とした為、製図はありません。
0.1mmくらいのクリアファイルを円カッターで切りました。


 ターンテーブル軸の制作

ターンテーブル板をまわすのに重要な軸となります。
アルミ皿台の中央穴と軸の寸法公差をよく考えないと、スムーズに回転できません。
(私の場合、軸の寸法公差を-0.1〜-0.2mm、アルミ皿台の穴を+0.1〜+0.2mmとしました。)


素材はステンレスとなっています。
アルミ皿台(軸受け)に対して、摩擦によって起こる磨耗がないような素材を相談したところ、ステンレスとなりました。
実際、かなり重いためターンテーブルが重くなってしまいました。もう少し肉貫きして設計するべきでした・・・。

はっきりした事はわかりませんが、使っていくうちに、ターンテーブル下面(アルミ皿台と接する面)が程よく削られ、スムーズに動くようになりました。
問題なのは、ターンテーブルの素材がすれる為に削られ、内部のシート(クリアファイル)に黒いカスが付着し、ターンテーブルが重くなってしまうため、
定期的にそれを取り除くメンテナンスは必要不可欠だと思います。

後に、内部シートや軸付近にシリコンスプレーを吹きかけたところ、スムーズに回るようになりました。


制作は、アルミ皿台と同様に、有限会社 ミタケ精密様へ委託しました。


 センサー部分の加工、組み立て

ターンテーブルのセンサー部は、5keyのアスキーコントローラのものを流用します。

まずは、アスキーコンの不要な部分をカットします。

ターンテーブルのギザギザを残すように、写真の点線円の部分を、カッターに火を付けて焼き切るか、ニッパーでカットします。 皿のセンサーがついた基盤を固定したいので、アスキーコン本体の一部を写真の点線部分のようにカットします。

次に、既存のパーツを流用しつつステンレス軸に固定します。

図のように、赤色で書かれたものは新たに用意し、組み立てます。(元から入っていたバネは外します) 組み立て後の写真です。四角い基盤を固定する板は、フリー状態でまわるようになるはずです。
 
表から撮影してみました。 横からです。これ1つだけでも結構な重量があります。


 各パーツを組み立て

下図のように各パーツを組み立てます。(軸のセンサー部は書いてありません)



各パーツの説明をします。

出来上がったそれぞれのパーツを並べてみました。 アルミ皿台の裏側です。この出っ張った部分をアクリル皿台の中央穴にはめ込みます。 アルミ皿台にステンレス軸を差し込んでみました。グリス等を塗ればターンテーブルの滑りがよくなるかもしれませんね。
 
差し込んだものを横から写してみました。(アクリル皿台は装着してない状態です。) ターンテーブル組み立て完了。(アルミ板が0.2mm厚の時に撮影したものなので、少々歪んでます。) おまけ。本体に固定しターンテーブル板を外した状態。(通常メンテを行う場合はこのように解体します。)


 番外編 〜 ターンテーブル費用を安くする場合

最初に、これはあくまで予想です。必ずしも安くなるとは限りません。
また、この設計を推奨するものではありません。利用される場合は、自己責任でお願いします。


今回、私の設計したものでは、アルミ皿台が一番複雑な形状かつ、厚さが約20mもあったせいで高額になったのではないかと思います。
そこで、よりシンプルにアクリル皿台とアルミ皿台の厚さが10mmなるように設計してみましょう。


アルミ皿台の出っ張りを取ってみました。
またアクリル皿台の中央穴も小さくすることによって加工コストを下げています(?)
軸もスッキリと円柱にしました。

ただし、この設計だと、アルミ皿台とアクリル皿台がボルト4本での固定だけだと、しっかりと固定されず、最悪の場合プレイ中にずれる恐れがあります。
また、軸の形状を円柱にしたせいで、タンテーブルがグラつく可能性があるかもしれません。
あくまで参考程度にして下さい。

ここのパターンは思いつき次第、随時増やしていく予定です。
皆さんからの案も募集します。

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